パリの向こう側|森野咲の日本脱出記
はじめまして、森野咲と申します。2020年からフランスに暮らしています。
アルザス地方の小さな村で1年間暮らした後、パリに移り、パリ8大学というところで哲学を学びました。以来、ずっとパリ北郊外のセーヌ・サン・ドニ県、いわゆる「バンリュー」で暮らしています。パリ北郊外は、現代フランス社会を映し出す象徴的な場所です。かつては「赤い郊外」と呼ばれた労働者の街、レジスタンスの記憶が残る街、そして移民の街。ここは貧困や格差、移民をめぐる対立や差別など、フランス社会が抱える矛盾がもっとも鮮明に現れる一方で、人びとの抵抗や連帯が力強く息づく場所でもあります。
フランスは政治の実験場のような国だなとよく思います。とりわけパリで暮らしていると、「政治」が、日常のすぐそばにあります。電車が止まるストライキ、道路を埋め尽くすデモ、大学封鎖、選挙のたびに揺れる社会。極左から極右まで時に激しくぶつかり合い、新しい思想や運動が上からも下からも次々に生まれています。

このニュースレターでは、いまここで考えたこと、現地にいるからこそ見えてくることをお届けします。フランス政治、極右の躍進、フェミニズム、移民、デモや社会運動。日本ではあまり詳しく報じられないニュースや議論も、その背景とともに深掘りしていきます。
観光やSNSで切り取られた「パリ」の、その向こう側へ。
こんな方におすすめ
フランス政治や社会の動きを現地の視点から知りたい方
極左から極右まで、いまのフランスで動く政治思想や社会運動に関心がある方
読みものを通して、ちょっと日本を脱出してみたい方
森野咲について
1996年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2020年に渡仏。パリ第8大学哲学科修士課程修了。現在はフランスを拠点に執筆活動をしている。
集英社新書プラスにて「なぜ極右の躍進は止まらないのか――フランスから考える」、新聞『ふぇみん』にて「極右とフェミニズムの不幸な結婚」を連載中。書籍『フランス思想におけるイスラエル/パレスチナ』(読書人)に寄稿。
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